
座談会│保育士として働き、再発見できた「保育の楽しさ」と「やりがい」
「大きくなったら先生みたいになるんだ!」
——幼い頃に抱いた憧れがそのまま職業になった人もいれば、弟の誕生がきっかけで子どもと関わる仕事に興味を持った人もいる。保育士・幼稚園教諭として経験を積んだのち、小学館アカデミー保育園に転職した3人の出発点はそれぞれ少しずつ違います。
前職では「残業が当たり前」「土日のどちらかは仕事の準備に使っていた」という環境が続いていた3人。転職後は「土日両方しっかり休めるようになって、『え、何しよう』って戸惑うくらい」という変化を経験し、今では華道・アニメ鑑賞・友人とのランチなど、お休みの時間が充実することでより保育への意欲や関心が高くなったそうです。
子どもへの向き合い方、先生同士の連携、さらには日常に染みついた「職業病」まで——この座談会では、等身大の先生たちのリアルな声をお届けします。
先生のご紹介と保育者を目指したきっかけ

小学館アカデミー歴3年目

小学館アカデミー歴2年目
子どもの「成長」に
寄り添いたくて転職
幼稚園のときに優しくていつも一緒に遊んでくれる先生に憧れて保育者になろうと思いました。幼稚園とは違う成長に寄り添った保育の仕事をしたくて、現在は乳児クラスを担当しています。

小学館アカデミー歴1年目
働き方と向き合い
転職を決意
母も同じ職に就いていて、ずっと近くで見ていたので自然と興味を持つようになりました。現在は幼稚園教諭時代の知識を活かしながら、子どもたちに楽しい時間を過ごしてもらえるように頑張っています。

——A先生
残業は当たり前の環境で、日中は子どもたちと関わりっぱなしなので、翌日の保育準備や書類仕事は、子どもたちが帰ってから定時を過ぎたあとにようやく始まる、という毎日でした。さらにピアノが本当に苦手で、その月の歌を必死に練習するためにピアノ教室にも通いながら仕事をしていました。行事前はCDを使わずに効果音も含め全部ピアノ伴奏という決まりがあって、そのプレッシャーも大きかったです。
——インタビュアー
働きながらピアノのレッスンに通われていたということですか?
——A先生
そうです。先輩の先生方も教えてくださるのですが、仕事の空き時間に少し相談という程度になってしまうことがあって。そのためセリフに合う効果音が「ドファラ」でいいのかとかもわからないので、ピアノの先生に相談してました。幼稚園は休憩なんてほぼなく、保育士になって複数担任制ということもあり、しっかりと休憩時間をいただけるので、その時間を利用してピアノや準備物の作業ができたり、定時で帰れるように担任同士で協力しながら計画的に子どもたちに向き合えているのでありがたいです。持ち帰りや残業、休憩時間が取れないというのは、幼稚園あるあるなのかなと思います。
——インタビュアー
前職では帰宅後や休日に保育のことを考えることは多かったですか?
——N先生
残業の多さは私も同じでした。子どもたちは14時半ごろ帰るのに一番遅くまで残ると19時になることも。準備や記録に時間が取られて気づけば夜、という日が続いていましたね。
——インタビュアー
幼稚園は子どもたちが保育園に比べて早く帰る分、勤務時間内で次の日の準備ができると思っていましたが違うんですね。
K先生は前職も保育園でしたがいかがでしたか?
——K先生
前職の保育園では、必要な保育者の人数しかいない園だったので、常に子どもたちを見守る必要があり、勤務中に書類仕事ができる状態ではなかったです。でも、提出の締切はあるので勤務中にできないのであれば持ち帰って対応したり。手書きでの提出だったので書き直したり…というのに時間がかかってました。連絡帳も手書きなので…連絡帳については保護者やどもたちが喜んでくれるので、絵を描いたりしてました。
——インタビュアー
手書きですか!もらった側はすごく嬉しいですよね。通うイチ保護者としてはほかのお仕事もあるだろうし…と心配になりますが。
保育園でも残業はあるあるですか?
——K先生
そうですね。保育園にもよると思いますが、私の保育士の友達も残業が多いと言ってました。
——K先生 昨年結婚をしたのですが、夫が好きなアニメを一緒に見たり1,000ピースのパズルをやったり、あとは編み物をしたり。これまでは、飽きるまで没頭するという時間が取れなかったので、新鮮というかしっかり休めることで休日が充実しているなと思います。
——インタビュアー
素敵ですね!休日をしっかりととれるからこそですよね。N先生はいかがですか?
——N先生
私も以前は土日のどちらかは自宅で仕事をしていましたが、今は友達と食事に行ったりする回数が増えたなと思います。地元が同じ子たちと集まって「地元の話をする」と心がとても落ち着きます。
——インタビュアー
地元の話をするとパワーももらえますよね!お友達と話すことでリフレッシュできているんですね。A先生はいかがですか?
——A先生
以前勤めていた幼稚園教諭時代は、土日休みだと、どちらかは自宅で仕事をしていましたが、転職してからは、両日ともしっかりと休めるようになり、お花が好きなので華道を習い始めました。転職する前は、興味があっても時間がなくて思いとどまってしまいがちでしたが、今では心に余裕ができた分いろんなことにチャレンジできるなと思います。
——インタビュアー
みなさん、以前と比較して休日の過ごし方が充実していらっしゃるんですね!

——A先生
虫全般が好きなこともありますが、休日散歩しながらダンゴムシや子どもたちが喜ぶ虫を探してしまいがちです。あとは木の実やお花など、子どもたちも喜んでくれるのでついつい探してしまいます。
——インタビュアー
子どもたちは虫や生き物が好きですよね!K先生はやりがちなことありますか?
——K先生
2歳児クラスを担当しているということもあり、子どもに使う言葉が、家でも自然と出てきてしまいます。「ピッカリンして」とか、ダメなときに「ブッブー」って言ってしまうとか。家族に話しかけるときも子ども向けのトーンになっていることがあって、自分でも気づいて笑ってしまいます。
——N先生
私も擬音語をよく使います。「ゴロリンして」など、ちょっとした言い回しが口から出てきます。あと、ちょっとした紙切れがあると、反射的にゴミ箱の形に折ってしまうんです。製作の習慣がそのまま日常に入り込んでいる感じです。
——インタビュアー
子どもが喜ぶことや、言葉の使い方などが身体に染みついているんですね。

——K先生 子どもたちに理由を聞いても、言葉にできないことも多いので、長く説明するよりも短い言葉で伝えた方が子どもには届くのかなと。短い会話の中で日常のルールを身につけて、あとはたくさん褒めること。褒めるときと注意するときの塩梅を大事にしています。
——インタビュアー
まだまだ気持ちの面で整理をつけるのが難しい年齢ですね。A先生はどうですか?
——A先生
ありきたりかもしれませんが、「笑顔」は何があっても譲れません。自分自身がいつも笑顔でいることはもちろん、子どもたちにも笑顔でいてほしいという気持ちが一番にあります。今は2歳児の担任をしているので、「ありがとう」をきちんと言えるように意識して関わることも大切にしています。感謝の言葉を自然に言えるようになってほしいので、自分が率先して伝えるようにしています。
——インタビュアー
「ごめんね」を含め、子どもたちは自分の気持ちを伝える練習中ということですね。
——A先生
そうなんです。つい最近、嬉しいことがあって、お迎えに来られたお母さんがその日はお仕事でバタバタしていたらしくて、いつもよりちょっとピリッとした雰囲気で来られたんです。そのままいつも通りお見送りをしたのですが、次の日の朝、そのお母さんから、帰り道に女の子が「ママ、笑って」と満面の笑顔で言ってきたそうです。そんなことを言ってきたのが初めてだったと。日頃から「笑顔でいようね」と伝えてきたことが、その子の中に根付いていたのかなと思ったら本当に嬉しくて。朝からお母さんと2人で涙ぐんでしまいました。
——インタビュアー
A先生の「笑顔でいる」という想いが子どもに伝わった瞬間ですね。N先生はいかがですか?
——N先生
私も似ていますが、あいさつをしっかりとすることです。暗い顔ではなく笑顔で。基本的なことだと思いますが、子どもたちはまだ基本的なことを勉強中だと思うんです。だからこそ、身近にいる大人が笑顔であいさつをすれば子どもたちも気持ちよくなってくれると思うし、基本的なことを学んでくれると思っています。
——インタビュアー
子どもたちだけでなく、保護者も笑顔であいさつしてくれると嬉しくなりますね。
——A先生
きちんと有給をとらせていただけるという点と、私自身が得意としていない分野も得意な先生がフォローをしてくれるなど、保育士としての不安払拭にもつながっているのでありがたいなと思っています。
——インタビュアー
それは助け合いの文化が根付いているということでしょうか?
——A先生
先生同士の助け合いももちろんなんですが、例えばえんぴつの持ち方を教えるのに、前職では私は合っているのか迷いながら教えていましたが、小学館アカデミーは講師の方が教えてくれるので、自分が不安と感じる内容を得意な方が教えてくれると気持ちの面でも助けられています。
——インタビュアー
なるほど!何か指導するとなったときのプレッシャーは軽減されますね。N先生は思いつく文化ありますか?
——N先生
園がいっぱいあるので、交流の場や意見交換ができることです。楽習保育®発表会を通してなどほかの園がどんな内容を行ったのか共有されるので、自身の園でも取り入れやすいというのはよいところかなと思っています。あとは研修の充実さです。
——インタビュアー
今まで参加された研修の中で印象的だと思う点はどんなところがあげられますか?
——N先生
楽習保育®の研修の中で、保育中の5分や合間にできる内容を実践しながら教えていただけたのですが、実際の保育の場面でも待ち時間に試すことができたりして活かせるなと思っています。
——インタビュアー
新たな知識や今持っている知識のブラッシュアップという意味でのサポートが充実しているということですね。海外研修もあるようですがみなさんはこれから行かれるご予定ですか?
——A先生
私はまだ海外研修に行けていないですが、先輩の先生方に海外研修の話を聞くと興味が湧いてきます。海外研修があることが小学館アカデミーに転職する決め手になったので楽しみです。
——インタビュアー
先生同士でも研修のお話をされたりするんですね。自身の知識だけにとどめず、園全体に展開していく文化も素敵ですね。K先生はいかがですか?
—K先生
研修もそうなのですが、会社としても楽習保育®のレシピ集があります。また、毎年、アカデミー園の各園で取り組んだ活動をまとめたドキュメンテーションの冊子が園へ配付されます。私自身、ネットで子ども遊びなどを調べるのですが参考にならないことが多く困っていたのですが、このドキュメンテーションがあれば、環境設定や対象年齢、準備物などが写真付きで紹介されているので、自身の保育の中でも取り入れやすく、保育の知識も広がるなと思います。
——インタビュアー
保育の質を担保するという点でも小学館アカデミーさまの中で工夫されているんですね。

子どもたちの発育を促すための遊びがたくさん書かれた冊子。どんな背景で、どんな準備をしたのか、またどのような環境で実施したのかなど細かく書かれており、小学館アカデミーの園全体に共有することで、保育士としてのやりがいや保育の質を高めるための取り組みがされています。
——A先生
幼稚園では一斉保育だったということもあり、保育士になってから複数担任制に慣れるのに少し時間がかかりました。はじめは一緒にクラスを受け持つ先生との連携が取れずに悩んだときがあって、先生方それぞれ保育への想いを通い合わすことができず、帳尻を合わせることが少し難しかったかなと思いました。
——インタビュアー
それまでは一人担任でしたね。どのように調和をとられたのですか?
——A先生
当時は若い先生が多く、まだまだ保育を学んでいる最中の先生たちばかりだったので、私が一歩引いて、先生方のやりたい保育やアイデアに私も参加させてもらうスタンスに変えたことでさりげなくアドバイスを言えるようになったり、逆にもらうようになりました。言葉で伝えあうことで風通しがよくなったなと思います。
——インタビュアー
先生同士のコミュニケーションって重要なんですね。
——N先生
幼稚園教諭時代と比較して、見てる子どもの人数が違うので一人ひとりと関われるようになったなと思う点と、今いる園は園庭がないので、どんな工夫した遊びをするという点で考える力がついてきたなと思います。雨の日に散歩に行ったりしました。
——インタビュアー
今ある環境の中で子どもたちとどう楽しむか、確かにアイデアが必要になりますね。
——K先生
前職では、「先輩からOKでるかな」という大人目線の月案や週案を書いていたことが多かったのですが、転職してからは子どもたちが興味のあるものを取り入れた活動を軸に考えられるようになり、アイデアがたくさん湧いてくるようになりました。あとは楽しみながらスムーズに先輩たちに提案ができるようになったのは変化を感じています。
——インタビュアー
なるほど。そうできるようになったのは時間に追われなくなったのが大きいですか?
——K先生
そうですね、しっかり子どもと向き合えるようになったと思っています。
——A先生
私も似ていますが、仕事をしていて切羽詰まることがなくなったので、この仕事をして11年になりますが、今が一番向上心があるなと思います。幼稚園のときは「運動会成功したね。やった!」といったイベントごとの成功にフォーカスしがちでしたが、転職して乳児と関われるようになり、日々の発見や成長に寄り添えていることに保育の魅力をまた見つけられたなと思っています。時間に余裕ができて、心にゆとりができたのが一番大きいと思います。
——インタビュアー
経験を積みながら魅力を再発見できているのは、とても素敵ですね!N先生はいかがですか?
——N先生
一人で進めていくことが多いので、主任に相談するのも緊張したり、発表会なども孤独を感じがちでしたが、今は子ども同士のトラブルや相談ごとがあっても、園長先生まで風通しがいいので、気持ち的に働きやすいなと思っています。
幼稚園ではカリキュラムが決まっていて、教えることに不安のあるものも担任が教えるため、自身の勉強が必要でしたが、小学館アカデミーでは方針やカリキュラムはあるものの、あったかい心を持つ子どもに育てるという方針のもとに、どの先生も得意を全面に出して保育に落とし込めているという点は小学館アカデミーの特徴であるかなと思います。
——K先生
確かに得意を活かせるという点、すごくわかります。うちの保育園でも工作が得意な先生がいて、子どもが歌っていたらマイクを作ってくれたり、プリンセスが好きな子どもにはヒール付のスリッパを作ってくれたり…。余裕のある先生がいるからこそ、そうやって子どもたちの好きなものを伸ばしてくれるというのは特徴ですね。今までだったら歌っている子がいても「歌っているな」くらいで過ごしてしまっていたのが、その先に気が付けるようになったのは保育の楽しさでもあります。
メッセージ
幼稚園・保育園のあるあるから転職後の気持ちの変化など、たくさんお話お伺いできました。ありがとうございます!
最後に、小学館アカデミーに転職してよかったと思う点、転職に迷われている先生に向けてメッセージをお願いします。

転職して、みなさん本当にあったかくて、子どもに対する関わり方について勉強になる先生方ばかりです。日々お手本になる存在がいる中で働けているので、一番は子どものための仕事ではありますが、今すごく充実感とやりがいを感じています。

体制が整っている環境で守られているという安心感とあったかい心を持つ子どもを育てるという理念を先生方みなさんがベースとしてしっかり持っている共通認識があるからこそ、私自身もあったかい心になるし、気持ちを大切にしながら取り組めているなと思っています。

心に余裕を持つことができるのと、先生同士のリスペクトの気持ちを持ちながら保育に向き合えること。ほかの園を見られるというのが小学館アカデミーの魅力だと思うので、転職したことをプラスに捉えて働けているのかなと思っています。

たくさんお話をお聞かせいただきありがとうございました!
先生たちのリアルな変化と本音
前職での残業や持ち帰り仕事に悩み、小学館アカデミーへ転職した3名の先生たち。休日を趣味や友人との時間にあててリフレッシュできるようになったことで、心と時間にゆとりが生まれた様子や、その結果、純粋に保育に向き合えるようになったという変化が印象的でした。得意分野を活かして助け合う風土の中、「あったかい心を持つ子どもを育てる」という理念のもと、先生方自身も温かい気持ちでいきいきと前向きに働く気持ちが伝わってきました。

小学館アカデミー
引用元:小学館アカデミー公式HP(https://hoiku.shopro.co.jp/hoiku/recruit/)
平均休日取得数実績あり
子どもも先生も大切にする
小学館アカデミーの働き方
行事の準備も勤務時間内に完結させる「見せる保育」を行わない方針で、休憩時間以外に作業の時間を設け持ち帰り残業をさせないことを徹底。また個々の得意・不得意を認め合い得意な先生が行う相互補完の風土が広がり、先生同士が互いにリスペクトし合う働きやすい環境が整っていると言えます。

好きな仕事を
長く
続けるために転職
幼稚園生だったころに出会った憧れの先生と年の離れた弟のお世話の経験から保育者になろうと決めました!現在は、2歳児の担任として、子どもたちと向き合う充実した日々を送っています。