
保育士の仕事内容
ここでは、保育士の仕事内容について解説しています。 幼稚園教諭の仕事内容と比べてどのような特徴があるのかを紹介しているほか、幼稚園教諭の免許が活かせる場面や、公立保育園と私立保育園の違いなどについてもまとめました。
幼稚園教諭から保育士への転職を考えている方など、保育士の仕事に興味がある方はぜひ参考にしてください。
(幼稚園の)見せる保育
から、(保育園の)成長を
見る保育へ
幼稚園と保育園の大きな違いは、その目的にあります。保育園は保護者の代わりに子どもを保育し、基本的な生活習慣などを教えることを目的としており、一方の幼稚園は、小学校就学に備えた教育・指導を行うのが目的です。
こうした目的の違いから、保育において重視するポイントも異なっており、幼稚園では各種行事や作品展、日々の保育の成果などを保護者へ“見せる”ことを重視する傾向がある一方で、保育園では日常生活に重きを置き、日々の小さな成長過程を記録・共有することを重視する傾向があります。
幼稚園教諭から保育士への転職を考えている場合は、このような違いがあることを知っておくと良いでしょう。
保育士の仕事内容を
くわしくチェック
保育士が具体的にどのような仕事を行うのか、いくつかのポイントに分けて以下にまとめました。
保育園は複数担任制が多い
認可保育園では、保育士の配置基準が法律によって定められています。
- 0歳児…子ども3人につき保育士1人以上
- 1~2歳児…子ども6人につき保育士1人以上
- 3歳児…子ども20人につき1人以上
- 4~5歳児…子ども30人につき1人以上
年齢が低いほど手がかかるため、配置される保育士の人数も多くなります。とくに0歳児・1歳児・2歳児クラスの場合は、複数担任制になる可能性が高いでしょう。
複数担任制は、安全面の確保がしやすい、行事や事務作業の負担を分担できる、休みがとりやすい、きめ細かな保育を行えるなど、メリットが多くあります。
対象年齢ごとのお世話の内容
幼稚園教諭から保育士へ転職する場合は、教育から保育への仕事内容の転換について、具体的に把握しておいた方が安心でしょう。 以下に、対象年齢ごとの一般的なお世話の内容をまとめました。
0歳児
数ヶ月の違いで大きく発育が変わるため、食事内容やお昼寝時間など、一人ひとりに合わせた保育が求められます。また、まだ会話でのコミュニケーションをとることはできませんが、笑顔で接する、優しい言葉をかけるなど、安心できる環境を作ることが大事です。
1~2歳児
話せる言葉や自分でできることがグンと増えるこの時期は、自分の力を試したがったり、友達とケンカになったりと、予想外のトラブルが起こりやすくなります。安全面に十分注意した保育が必要です。 また、トイレトレーニングのスタートもこの時期が多いため、対応が求められます。
3~5歳児
トイレや食事、着替えなどの基本的なことはほとんど自分でできるようになり、使う言葉も多くなるため盛んに質問を受けるようになるでしょう。また激しい動きを伴う遊びが増えてくるのもこの頃です。 なお、5歳児になると、お昼寝の卒業など、小学校入学を見据えて規則正しい生活をする練習も必要になります。
幼稚園教諭の免許が
活かせる場面
幼稚園教諭の免許は、保育士の仕事でも活かせます。とくに近年はリトミックや体操など特色ある活動に力を入れている保育園も増えており、こうした活動で幼稚園教諭の免許を活かせるチャンスは多いでしょう。
たとえばリトミック指導においては、ピアノ技術や音感、カリキュラム作成のアイディアなどが強みになります。保育園によっては、手当の支給対象となる場合もあるようです。
公立保育園と私立保育園の
違い
保育園には公立と私立があり、それぞれ運営元が異なります。公立保育園は地方自治体の運営、私立保育園は社会福祉法人や学校法人、民間企業などによる運営です。
以下に、それぞれの保育園での働き方について、主な特徴をまとめました。
公立保育園
- 園の運営や保育計画は各地方自治体による基準に沿って行われるため、保育内容は均一的。
- 公務員の受験には年齢制限があるため、正職員保育士になりたい場合には年齢制限がある。
- 定時で上がれることが多い。
- 公務員のため給与が安定しており、福利厚生や保険関係の加入も充実している。
- 辞令によって異動があり、異動先が保育園以外の場合もある。
私立保育園
- 保育内容・方針は園によってさまざま。
- 年齢制限がない。
- 長時間勤務になることも少なくない。
- 給与・待遇面は保育園によって差がある。
公立、私立それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり、どちらが良いとは一概に言えません。それぞれの特徴をしっかりと把握し、自分の状況や希望を考慮して選ぶことが大切でしょう。
保育士に必要な資格と
資格の取り方
保育園で保育士として働くには、児童福祉法に基づいて定められた国家資格である「保育士資格」を取得する必要があります。
保育士資格の取得方法は2通りあり、1つは指定保育士養成施設を卒業すること、2つめは保育士試験に合格することです。以下に、各取得方法についてまとめました。
指定保育士養成施設を卒業する
都道府県知事または厚生労働大臣が指定する保育士養成施設を卒業することにより、保育士資格が取得可能です(要申請)。 理論・実技が組み合わさったカリキュラムで、保育の基礎から実習までを体系的に学べます。
保育士試験に合格する
年2回実施される保育士試験(国家試験)に合格後、登録手続きを行うことにより保育士資格が取得できます。 筆記試験・実技試験の両方に合格する必要があり、受験資格は学歴や実務経験によって異なります。
